第42回 風邪をひかない人がガンになる

第42回 なぜガンになる人は風邪をひかないのか?



【第0回ハナの思い←まだの方はこちら】


より多くの方に読んでいただいて虚弱体質改善していただくため、アメブロも始めました。こちらに無い情報も語っていきます。良かったら覗いてみてください。

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 「糖質」をテーマに5回ほどお送りしていたところ、たまたま風邪をひいたもので、ちょっと脱線して、風邪をテーマにお送りしております。

 

 

なぜガンになる人は風邪をひかないのか?

 

 野口晴哉先生をご存知でしょうか。

 

 日本の整体指導者で、野口整体と呼ばれる整体法の創始者です。

 

 1976年にお亡くなりになられましたが、整体や健康法の著作を多数遺しておられます。その中の一冊に、「風邪の効用」(2003年、ちくま文庫)があります。(1962年全生社刊行の原書を再構成した新書)

 

 風邪を上手くひき、上手く経過させることで
風邪を活用し、健康に役立てる

 

といった内容で、「季節」別に、また、「身体の偏り」の部位別に風邪の種類や、上手い経過のさせ方が解説されています。

 

「風邪という機会を上手く使い、『風邪を全う』することで、健康増進できる」

 

ということです。

 

「風邪の効用」の序の一節に、

 

「―しかし稀に風邪を引かない人もいる。本当に丈夫でその生活が体に適っているか、そうでなければ適応感受性が鈍っているかであって、後者の場合、癌とか脳溢血とか、また心臓障害等になる傾向の人に多い。無病だと威張っていたらポックリ重い病気にやられてしまったという人が風邪に鈍い。最近、風邪の細菌が癌の治療を行うとか、結核と癌は両立しないとかいう説が現れだしているが、もっともなことと思う。」

 

とあります。

 

 野口整体では、「体癖」(たいへき)といわれる各個人ごとの体の偏りを分類して、それぞれに対応した整体法が施されますが、風邪を上手くひき、上手く経過させたらば、その偏りが解消・修正され、調整されるということも起こってくる、とのことです。

 

「風邪は自然の整体法」といわれることも。

 

 

「風邪ひかない=将来ガン」というわけではないものの

 

 風邪は健康にいい?

 

 風邪は健康に悪い?

 

 風邪をひき、定期的に毒だしすることで健康長寿の役に立つのか?(風邪=健康、健康=風邪)

 

 はたまた風邪は万病のもとで、免疫力が低いことの証であり、風邪を引いてばかりの人は長生きできないのか?(風邪=不健康、不健康=風邪)

 

 風邪をひかない人が皆ガンになるわけでは、

 

当然、ない

 

でしょう。

 

 家系的にどうあがいても皆、病気知らずの健康長寿で、体質的に特別免疫力が高いとかいう人もいるかもしれませんが、通常は、定期的に風邪をひきます。

 

 風邪は基本的にウイルスが体内に侵入して発症しますので、1人暮らしで、基本的に自室にこもっての仕事で、あまり人ごみの中にも行かない、という生活の人であれば、長期間風邪にかからない、というのは有り得るかもしれません。

 

 もしくは、手洗いうがい、加湿と保温、徹底したマスクの着用など、侵入経路をきっちり抑えられている人。

 

 また、交感神経が活発な生活を送っている人というのも、風邪にはかかりにくいです。

 

 神経を張り詰めるような、緊張感が高い仕事をしていて、なおかつ休日もアクティブな予定で埋まっている、休日も含めそこそこハードな運動、トレーニングを毎日している、ゆっくりご飯を食べる暇もないほど忙しく、あちこちを飛び回るような仕事を休みもなくしている、一年365日、息をつく暇もないほど家事に忙しい、等々・・・

 

 しかし、これは副腎皮質系ホルモンを酷使しすぎて

 

交感神経に偏り過ぎている

 

可能性がありますので、一時的に免疫力が高まってウイルスを寄せ付けない状態ではありますが、長期的に見ると

 

副腎疲労

 

などを引き起こし、身体を壊す可能性があります。

 

 注意が必要です。

 

 長期休みや週末になったとたん図ったかのように決まって体調を崩す人というのは、平日は

 

風邪もひけないくらい交感神経優位になっている

 

ということですので、長期的視点に立って、自分や家族のためにも、仕事の詰め方、進め方などを一考してみても良いかもしれません。
(簡単に言うなw)

 

 何かの統計を参照したわけではありませんが、病気知らずの健康体と思っていたら、いきなりガンと宣告され、青天の霹靂とはこのことか、というエピソードは割と良く耳にするところですし、また、近年、アメブロ等の無料ブログで非常に多いテーマとなってきているのですが、「〇〇がん闘病記」「〇〇がんと共に生きる」といったがん闘病ブログというものを拝読すると、「今まで病気知らずで生きてきたのに」というキーワードが散見されます。

 

(ちなみに、当ブログのテーマとこじつけるつもりはないのですが、「甘党」の人が結構多い印象です。闘病記事の合間合間に、スイーツの写真がちょくちょく。進行がんで、抗がん剤のクールを終え、生きるか死ぬかの検査の帰りに、頑張った自分にご褒美と、美味しそうなケーキやパフェの写真が上がっているのですが、なんとも言えない気持ちになってしまいます。特に、既に亡くなってしまった方の遺作ブログなどだと特に・・・そもそも一般的な日本人に甘党が多いのだから、それも当たり前の光景かもしれませんが、だからこそ2人に1人がガンになっているという捉え方もできます。)

 

 風邪をひかなかったからガンの要因の一つになったという因果関係も、まったくのゼロではないと思います。人間の体内では毎日5000個のがん細胞が発生していますが、その異物であるがん細胞が増殖し大事に至る前に退治してくれるのは「免疫」です。そして、体温が1℃上がれば免疫力は5倍になります。熱が40℃にもなれば、

 

界王拳20倍だぁーー!!

 

ってな感じです。

 

 しかしまた、風邪は万病のもとというのも本当でしょう。風邪をひくと体の各部が炎症します。炎症すると、今度は炎症部位を治そうと細胞分裂が盛んとなります。細胞分裂が盛んになるということは、

 

細胞分裂の際に一定の確率で生まれるがん細胞の発生する機会が増える

 

ということです。

 

 慢性的に胃炎や胃潰瘍がある人が胃がんになりやすく、肝炎のあるひとは肝ガンになりやすいです。つまり、風邪には、

 

体の免疫力を一気に高めて身体を大掃除してくれる

 

という有用な一面と、

 

体内で炎症が起こる

 

という有害な面と、両面あるということになるかと思います。そこで、得られる結論としては、以下のようになるのではないでしょうか。

 

 『風邪は、高熱が短い期間でドバっと出て、
経過した後は調子が上がるくらいシャキッと治るのが良く、その限りにおいて、プラス面が大きい。高熱も出ず、ダラダラと長期間、諸症状が続いて炎症し続けるのであれば、マイナス面が大きい。ウイルスには接触しているはずなのに、長期間なかなか風邪をひかないのは、交感神経が優位になり過ぎていないか、身体が鈍って、風邪もひけない身体になってしまっていないか、一考を』

 

 ちなみに、

 

 糖質制限と、高タンパク質で、タンパク質が充足してくれば、体内の代謝と各器官の働きが改善されていますので、免疫力は高まり、短期間で高熱がドバっと出る理想的な風邪のひき方に変わります。

 

 ちなみに、月並みな部分もありますが、ハナの風邪の経過のさせ方を、参考までに。

 

  • 葛根湯を飲む
  • ビタミンCを摂る(20gくらいを小分けに)
  • 各種ビタミンも通常の2から3倍摂る
  • 貼るカイロを首の裏に1枚と、腰に2枚貼る
  • 熱い風呂に入って下半身を中心に赤くなるくらい温める
  • 寝れそうになければ、酒も飲む
  • なるたけ食事は抜く。(プロテインはしっかり摂る)
  • ひたすら寝る
  • 水分はしっかり摂る

 

 そもそも漢方とかビタミンがあんまり効かない人は糖質の摂り過ぎと、タンパク質不足と思ってください。

 

 漢方が、またビタミンが補酵素として作用する土台部分がタンパク質(代謝酵素など)で出来ているためで、土台がへしょいと、そこに対して作用するものをいくら摂っても大した働きをしてくれないのです。

 

 

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