第62回 プロテインを飲まないと死ぬ!!

第62回 プロテインを飲まないと死ぬ!!



【第0回ハナの思い←まだの方はこちら】


より多くの方に読んでいただいて虚弱体質改善していただくため、アメブロも始めました。こちらに無い情報も語っていきます。良かったら覗いてみてください。

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「プロテインを飲まないと、死んじゃうよ」

 

 

 

 95歳で亡くなられた三石巌先生の、最期のお言葉だそうです。

 

 亡くなる2週間前までスキーをするなど、とても95歳とは思えないほどに元気でおられました。

 

 ある時、ビタミンA過剰症の問題が言われていたので、実験として10日間ほどビタミンAの摂取を止めてみると、三日目にノドの異変を感じ、ビタミンAの不足を感じたが、そのまま継続したところ、(しかも、そのままスキーに行ってしまわれた)最終的には、誤嚥性肺炎を患ってしまい、亡くなられてしまったとのこと。

 

 その際に、入院中の絶飲絶食で意識朦朧の中、最期に仰られた言葉が、

 

「プロテインを飲まないと、死んじゃうよ」

 

 

 ・・・うーん、名言ですね。

 

 亡くなる直前の最後の最後のお言葉として、残された人間にとってこんな示唆に富んだ教えを遺して逝かれるとは・・・

 

 ほんとうに最後の最後まで、偉大過ぎます。
m(_ _)m

 

 

 本サイトでは、口を酸っぱくしてタンパク質摂れ摂れ言ってます。

 

 毎日の食事においていわゆる「お肉」からタンパク質を摂るのは基本として、それに加えて重要な「プロテイン摂取」について、今回は取り上げてみたいと思います。

 

 

 いやー、

 

ビタミン編ということで、ハナが使っているお勧めサプリを最初に紹介していこうかと思ったんですが、物事の順番と言うか、補酵素のビタミン紹介の前に、代謝酵素のタンパク質が先やろ、そうやん、そういえばおすすめプロテインをまだ紹介してなかったやん、

 

ということで、

 

ここらでいっちょう、プロテイン編を挟んでいきたいと思います。

 

 

 

 

なんでプロテイン飲んだ方がええのん?

 

 

 タンパク質摂取は、プロテイン併用じゃないと絶対ダメ

 

 

なんてことは、ありません。

 

 プロテイン無しでも体質改善はできます。

 

 ただし、ゴールは同じでも、そのに至るまでの道のり、効率が大きく変わってきます。

 

 プロテインは大変効率が良くメリットが多いので、体質改善のためには、特に消化吸収力の弱い虚弱っきー体質の方にとっては、

 

最強の武器

 

といってもいいくらいです。

 

 健康を維持するためには、最低でも、牛か豚か鳥などの動物性たんぱく質、もしくはホエイプロテインからの合計で、「体重kg数×1g」のタンパク質が必要です。

 

 健常な人が、健常を維持していくためには、これが最低ライン。

 

(今回のお話では、魚や大豆製品などは換算しません。遅延アレルギー大丈夫と断言できる、もしくは体調観察を怠らなければ卵は含めてOK。)

 

 体重60kgの人なら、最低でもタンパク質60g。

 

 これを毎日欠かさず、です。

 

 お肉からの摂取だと、

 

 鶏むね肉260g。
(鶏むね肉は100gあたり23gのタンパク質。)

 

 スーパーで売ってる生の状態でいうと約300g。

 

(茹でるか焼くなど、調理すると重量は1割ほど目減りする。)

 

 牛や豚なら(タンパク質18g換算)370g。
(牛や豚は部位にもよるが、100gあたり15gから20g。バラが15g、モモやロースが20g。ヒレなら23g。)

 

 これを毎日欠かさず。

 

 新しいタンパク質で、内臓や各器官の糖でダメになった古い細胞を順次入れ替えてゆき、体調を向上させていきたいなら、タンパク質に関して言えば、このお肉やプロテインからの「体重kg×1g」が絶対に切ってはならない最低ラインです。

 

 これを下回り続けると、摂っている糖質の質や、その摂り方にもよりますが、長期的には体調、というか健康レベルはだんだんと下がっていくと思ってください。

 

 まあ、厳密に言えば米や豆腐など、お肉以外の物からもタンパク質は摂れます。

 

 それらタンパク質のアミノ酸バランスが上手いこと補完しあえば、ここでいうタンパク質摂取に換算されますので、実際には「お肉かプロテインのみから体重kg×1g」よりもっと、健康維持のためのラインはユルいかと思いますが、それくらいの気持ちで、お肉やプロテイン重視でタンパク摂取すべき、ということで一つ考えてみてください。

 

 

 で、タンパク質摂取がプロテイン無しでお肉のみからだと、最低ラインの「体重kg×1g」は結構大変です。

 

 さらに、以前のハナのような、様々な不定愁訴の雨あられでつらい毎日を送っている虚弱っきーが、強健な肉体と精神に生まれ変わるためには、タンパク質摂取、一日当たり、「体重kg×2g」(これより「体重2倍g」と呼びます)を目指します。

 

 体重60kgの人なら、タンパク質120g。

 

 これが摂れるようになるのが目標。

 

以前のページで触れたように、体質改善のために多少なりとも筋トレを取り入れている前提で。どうしても筋トレしたくない、意地でも筋トレ無しでいくなら、体重kg×1.5g程度を目指してください。)

 

 この量を毎日続けて、メガビタミンミネラルも併用して、数年して体調が完全に回復したら、毎日体重2倍g→体重1.5倍gとか、少し減らして継続していっても良いかと思いますが、回復治療期はやはり体重2倍g。

 

 これくらいは必要。

 

(ガラスの胃腸を持つ虚弱っきーは、2倍gに辿り着くまでに胃腸と相談しながら、1年とか長期間かけてください。胃もたれも悪心もなく、体調に悪さしないようなら、様子見ながらサクサクと増やしていってもいいですが、1か月2カ月して慣れたと思ったら、急にプロテイン摂取後に体調悪化になったりという場合もありますので、油断せずに。また後々のページでご紹介しますが、ビタミンサプリも同じですね。あと、タンパク質増量で、変におならが臭くなるようではダメです。増やし方と、消化について再考してください。あと、腸内環境。キーワードは、唾液、胃酸、消化酵素、ペプシン、胃のpH、胃液を薄めない水分の摂り方、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維、糖質選択、プロバイオティクス、ビタミンA、ナイアシン、C、D、Mg、グルタミン、などなど・・・)

 

 2倍gとなると、お肉だけに換算すると、鶏むね肉600gか、豚肩ロース肉で740g(バラ肉だと800g。脂質が240g含まれます。脂質の割合が多くなりすぎます。)を毎日欠かさず、といった量になってきますので、これはかなり大変。

 

 もともと体質強者で胃腸が強健な人でないと無理です。

 

 体質虚弱っきーでガラスの胃腸を持つ、以前のハナみたいな吹けば飛ぶような紙クズ野郎には到底食べられない。

 

 そんな量の肉を食べたら死ぬ。w

 

 というか、喰えって言われたって、そもそも食えない。胃腸が受け付けない。

 

(胃腸が強くなった現在のハナならいけると思いますが、食べられることは食べられても、毎日続けていくとなると、この量は、消化吸収がなかなかしんどいと思う。ほとんど鶏ムネか豚ヒレで行かないと、脂質も過剰になると思います。)

 

 そこで、プロテインの登場です。

 

 

プロテインの特徴や特長、利点など

 

 プロテインには、以下のような利点があります。

 

  1. プロテインスコアが高い(タンパク質としての質が高い)
  2. タンパク質量換算だとおおむね肉より安い
  3. 手軽にいつでもどこでも摂取できて便利
  4. 消化吸収が良い
  5. 余計な成分を摂らなくて済む(余分な脂、調味料など)

 

 

1、プロテインスコアが高い

 

 これはつまり、タンパク質としての質が高い、ということになります。

 

 タンパク質としての質が高いとはどういうことかと言うと、タンパク質を構成する、人体にとって必要な必須アミノ酸の含有バランスが良い、ということです。

 

 ヒトの身体を構成する標準的なアミノ酸は20種類あります。

 

 そのうち、自分で合成できずに外界からの摂取に頼るしかないものが8種類。

 

 これを必須アミノ酸(不可欠アミノ酸)と言います。

 

 その8種類に関して、ヒトの体で利用されるにあたって、

 

例えば、

 

Aのアミノ酸は1g、
Bのアミノ酸は7g、
Cのアミノ酸は2g、
Dのアミノ酸は・・・

 

のように、このバランスで8種類が揃って初めて役に立つ、という、人体への吸収利用においての最適なバランスというものがあります。

 

 そのバランスに関して、例えば肉やプロテインやさまざまな食品のアミノ酸がどれだけそのバランスを満たしているか、という評価点数が、基準の違いによって、プロテインスコアと呼ばれたり、また、アミノ酸スコアと呼ばれたりしています。

 

 プロテインスコア、アミノ酸スコア、これは、「タンパク質利用率」と言い換えると、もっと分かりやすいです。

 

 例えば、ある食品は必須アミノ酸8種類のそれぞれ全てが人体にとって最適なバランスで含まれていて、プロテインスコア(タンパク質利用率)100だったとします。

 

 一方、もう一つ他の食品は、7種類までは完璧なバランスでアミノ酸が含まれていますが、最後の1種類だけが本来の必要量に対して2割しか含まれていませんでした。

 

 すると、その食品のプロテインスコア(タンパク質利用率)は20と言うことになります。

 

 8種類全て揃うのは20%の部分だけで、残りの7種類の80%部分は余りとなって、上手く利用されない、ということです。

 

 8種類の必須アミノ酸は、一定のバランスでその全てが揃ってセットになったときに、そのセットになった分だけが生体に上手く利用され、有用となり、セット組に失敗した余りは、どれだけたくさんあろうとも、それだけだと上手く利用されない。これをうまく例えたのが、

 

「桶の理論」

 

というモデルです。

 

 学校で習ったことがあるかと思います。

 

 必須アミノ酸がそれぞれ桶の板、一枚一枚に例えられ、例えばどれか一枚でも半分の高さに欠けていたとすると、桶の構造上、一番低い板の高さまでしか水が溜まらないので、水は半分までしか溜めることができず、残りは流れてしまう、というモデルです。

 

 この時の一番短い板を「第一制限アミノ酸」と言います。

 

 チーム全体の足を引っ張っているアミノ酸、ということです。

 

 ラットにトウモロコシだけを与えていると、やがて死んでしまいます。

 

 これはトウモロコシには必須アミノ酸のリジンやトリプトファンが少なく、それらの制限アミノ酸のせいで8種類のアミノ酸でのセット組みが全然できずに上手く利用されなかった、つまり、トウモロコシのプロテインスコア、つまり「タンパク質利用率」が著しく低くて、ラットの要求を満たさなかった、ということによります。

 

 この場合、その不足していたリジンやトリプトファンに富んだ食品をプラスして補ってやれば、トウモロコシのタンパク質が上手く使われて、ラットの要求が満たされる、ということになります。

 

 つまりは、人間の普段の食卓でいうと、これはいわゆる「食べ合わせ」のお話です。

 

 例えば、単体だと、米はリジンが第一制限アミノ酸となり78、大豆はメチオニンが足を引っ張って短い板となり56のプロテインスコア(タンパク質利用率)になりますが、米にはメチオニンが、大豆にはリジンが多いので、米と大豆は凸と凹が上手くかみ合ったコンビで、同時に食べるとお互いの過不足を上手く補い合ってタンパク質の利用率がアップする「良い食べ合わせ」のコンビになります。

 

 もちろん、様々な食品を万遍なく摂取していくことで、その最大公約数的なところまでのタンパク質利用は期待できるでしょうが、あくまで「何となく」「憶測で」「たぶん摂れているだろう」といったレベルになってしまいます。

 

 使えない余分なアミノ酸ばかり突出していても、(極端に長い板)余計な代謝が増えるばかりで、効率的ではありません。

 

 かといって、毎食毎食、一つ一つの食材について、「プロテインスコア」や「アミノ酸スコア」の表とにらめっこして、こっちの食品の制限アミノ酸を、こっちの過多アミノ酸で補って・・・などという計算も、さすがにしていられません。

 

 となると、一番手っ取り早いのは、最初からプロテインスコアが高いと分かっている食材をメインに据えて必要量をしっかりと摂り、必要なタンパク質を確実に確保した上で、あとは、たとえ無くても困らないオプション的に、プラスαとして食べたいものを食べればいい、という形になります。

 

 その意味で、タンパク質利用率からいって最も確実な食材が、ホエイ。

 

 つまりは、プロテインです。

 

 ハナの使っているWPIホエイプロテインは、成分表を見て、プロテインスコア換算してみたところ、スコアはキチンと100ありました。他のホエイプロテインを全て調べてみたわけではないので何とも言えませんが、原料は同じホエイですので、品質の確かな一般的なホエイプロテインであれば、プロテインスコアは100と思ってもらっていいのかなと思います。

 

 他に卵とシジミも100ですが、卵は遅延アレルギーに注意、シジミは大量に食べられません、ということで、手っ取り早く確実にタンパク質を摂取するためには、第一選択肢としては、やはりプロテインが必須、ということになります。

 

 ここでいう「プロテインスコア」は、最も基準としては厳しいもので、もう少し緩い基準として「アミノ酸スコア」というものもあります。

 

 実は、こちらの基準の緩いアミノ酸スコアの方が新しいというか、後から定められました。

 

 まず初めに1955年、各食品のタンパク質の生体への利用率を考え計算した「プロテインスコア」が発表され、その後、基準が改定された「アミノ酸スコア」が、1973年、1985年、1990年と何度か発表されました。

 

 現在、参考できるものは、

 

「1955年のプロテインスコア表」、
「1973年版アミノ酸スコア表」、
「1985年版アミノ酸スコア表」、
「1990年版アミノ酸スコア表」、

 

と、基準の違いによって数種類あるということになりますが、各食品業界の利権が絡んでなのか(?)、どうなのか(?)、年々とその基準は緩められていっており、改定されるたびに「スコア100点」の食品項目は増えていっています。

 

 例えば「大豆」を例にとると、1955年のプロテインスコアでは56点という評価ですが、1990年のアミノ酸スコアでは100点という形で、基準が緩和されています。

 

 この基準をもとに、国が政策として「タンパク質摂取には、アミノ酸スコアが100である大豆も大変有効」と謳うことになりますので、大豆を扱う業界にとっては大きなプラスであり、利権が絡んだ政治的意図から、基準が年々緩和された(?)のだ、とかいうお話もあります。一個人であるハナには真偽のほどは定かではありませんが・・・

 

 まあ色々ありますが、それらの基準の中で、もっとも100点の食品数が少ない、最も厳しい基準となるのが、一番最初につくられた1955年の「プロテインスコア」です。

 

 そして、その一番厳しい「プロテインスコア」の中で、最も点数が高いのが、上記の通り、ホエイ、卵、シジミということなので、やはり、プロテインを主軸にタンパク質摂取を考えていくというのが、賢い選択かと思います。

 

 

※()内は、制限アミノ酸

食品  プロテインスコア アミノ酸スコア
100 100
牛乳 85(含流アミノ酸) 100
アジ 78(トリプトファン) 100
サケ 78(トリプトファン) 100
シジミ 100 100
ロース 84(トリプトファン) 100
鶏むね肉 84(トリプトファン) 100
鶏レバー 93(含流アミノ酸) 100
木綿豆腐 56(含流アミノ酸) 86(同左)
ほうれん草 41(含流アミノ酸) 50(同左)
トマト 51(トリプトファン) 48(ロイシン)
精白米 78(リシン) 65(同左)
小麦粉 56(リシン) 44(同左)

 

 長くなりましたので、次回に続きます。

 

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