第55回 ビタミンサプリやプロテインに抵抗感がある人へ 2
【第0回ハナの思い←まだの方はこちら】
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前回の続きになります。
ビタミンサプリやプロテインを摂ることに抵抗がある人へ。
また現在摂取してはいるが、不安な気持ちを抱えながら続けているという方に向けて。こんな風に考えてみてはいかがでしょうかという考え方の部分を取り上げています。
2.健康長寿者はサプリもプロテインもやってない
日本各地の町村を、「健康長寿の条件とは?」というテーマに沿って36年間に渡って現地調査した方がおられます。
『日本の長寿村短命村』(1972年サンロード刊)の著者、東北大学名誉教授の近藤正二医学博士です。
長寿者が多い村、短命者が多い村を中心に計990もの村々を実際に訪問し、その食生活等、長寿短命の条件を調査しました。
今回の記事のテーマとズレますので内容自体に関しては詳しくは取り上げませんが、ざっくりまとめると、
食生活が、健康長寿になれるかどうかを左右しているというのはどの村にも共通しており、
長寿村の傾向
- 野菜が多い村は長寿だった
- 海藻が多い村は長寿だった
- 大豆が多い村は長寿だった
- 重労働の村は長寿だった
- ゆっくり楽しんで食べる村は長寿だった
短命村の傾向
- ご飯を大食する村は短命だった
- 肉を大食する村は短命だった
- 小魚でない魚を大食しつつ野菜を食べない村は短命だった
- 果物を大食している村は短命だった
- 塩分過多の村は短命だった
という傾向がみられたそうです。
具体的な内容について、野菜、海藻、大豆が多い村が長寿だったという内容に関しては、その中に含まれる「ビタミンとミネラル、抗酸化物質、食物繊維」の充足がその要因となっていると推察されます。
短命村に関しては、「糖質過多」と、「ビタミン&ミネラル、抗酸化物質、食物繊維の不足」が指摘できます。
まあ、推察もクソも、読んだまんまですが。w
肉の大食が短命の条件に入ってますが、肉ばかりではビタミンとミネラルという微量栄養素が決定的に不足しますので、健康にはなれないというのは本サイトの主張と共通です。(ハナの考えでは、厳格な糖質制限、断糖肉食を行うなら、ビタミン、ミネラルサプリは必須。野菜や果実、穀物類からの微量栄養素を摂れないのだから、当たり前です。)
極端にいうなれば、本当に肉だけだとビタミンCが取れずに死んでしまいます。
人間とサル以外の動物は体内でビタミンCを合成できますので、肉食動物は肉だけでも生きていけますが、人間は無理です。
肉の大食で短命だった村というのも、要はビタミン、ミネラル不足でしょう。
高タンパク低糖質を実践する場合、もしどうしてもサプリを摂らないというのであれば、幅広い種類の野菜類からのビタミン摂取は必須です。
本サイトでは高タンパクを声高に主張してきてますので、もし高タンパク低糖質のみで体調爆上げMAXになれると思われ方がいるとマズイので、一応。
で、具体的内容はさておき、今回の記事でお伝えしたいことは、次の内容になります。
体質改善し、体調爆上げMAX、精神爆上げMAXを目指すうえでは、高タンパク・プロテインにしろ、メガビタミンにしろ、
『私とあの人は違う』
というところを常に意識してほしい、ということです。
ほぼ確実と言っていいかと思いますが、あなたの周りの方たちは、プロテインによる高タンパクも、メガビタミンも行ってはいないかと思います。
毎日調子が良さそうなあの人、私より全然体力があるあの人、病気知らずの、健康を絵に描いたようなあの人、それは家族でも、会社の人でも、有名人でも誰でもいいですが、「元気なあの人」、特に、「元気なあの人の食生活」を考え出したときに、感覚的にどうしてもそれらを自分にも適用し、拡大解釈して考えたくなってしまいます。
それが人の常ってもんです。
「ビタミンサプリもプロテインも摂ってないが、病気もせず元気いっぱいの人がいる」
「毎食腹いっぱい糖質を摂っていても、明るく元気いっぱいで、病気知らずの人がいる」
「私の祖母は90代で長寿だが、甘いものに目がなくて、低糖質でもないし高タンパクでもない」
↓
「私もきっとそうに違いない」
・・・とまでは、さすがに行かなくとも、感覚として、「みんながそうだから私もいけるはず」と、どうしても考えたくなります。これはハナもしかり。
頭ではそうでないと分かっていても、感覚的に引っ張られて、つい「思ってしまう」んですよね。
しかし、分かりきったことを、敢えて、改めて言いますが、
「あなたとあの人は違う」
というお話です。
「あの人は精製糖質過多でも長生きした」
「だから、私も大丈夫なんじゃないか?」
上記の「だから」の部分の意味って・・・
わからない
ですよね。
文章が論理的に繋がってるようで全然繋がってない。w
根拠になってないです。
「あの人」と「私」が、一卵性双生児なら、意味は通ります。同じDNAで同じ環境で育っているなら。逆に、一卵性双生児でも無ければ、当てはまりません。「だから」という接続詞では繋げることはできないですね。
「あの人」と「私」は、DNAも違えば、育った環境も体質も何もかも違う。なので、「だから」の意味がわかりません。
もし目の前の人がそんなことを言い出したら、客観的に傍から見たら「おっと、大丈夫かな、この人?」ってなレベルです。
しかし、人間とは不思議なもので、傍から客観的に見てたら明らかにおかしいと分かることでも、自分のこととなると、とたんに分からなくなってしまいがちです。頭では分かりつつも、よほど意識していないと、感覚に引っ張られて、とたんに論理性も客観性も失われてしまい、何の根拠もなくとも、ついついそのように考えてしまうことも。
「イチローはシーズン中、毎朝カレーを食べてた」
↓
「だから、私も毎朝カレーを食べればイチロー並みに活躍できる」
ここまでの論理的飛躍と同じとまでは言うつもりはないですが、それでも前述の「あの人が糖質過多で長生きだから私もきっと大丈夫」という考えにも、程度の大小の差こそあれ、直感的な感覚が先行した論理的な飛躍があり、まあ極端に言えばあんま変わんないよね、というところは分かるかと思います。
「健康長寿者はサプリもプロテインも摂って無いじゃないか」
「健康長寿者は低糖質も高タンパクもやってないじゃないか」
「だから、私が健康長寿になるにあたっても必要ないはず」
という感覚もまた、同類ですね。
「あなたはその人なんですか?」
頭では分かるが、それでもやはり感覚的に納得できない、「やっぱり、世界中の長寿村は、どこもサプリもプロテインも摂ってない」と思いたくなる方は、逆方向の想定になります下記のような仮定を一度想像してみたら、もう少し、サプリやプロテインがあなたにとってどうやら必要っぽいぞなんか、という話がシックリ来るのではないでしょうか。
「長寿者がサプリとプロテインを摂っていたら、さらに寿命が延びていたかもしれない」
また、それよりももっとしっくり来そうな仮定を挙げましょう。こんな想定はどうでしょうか?
「サプリとプロテインを摂っていたら、寿命がもっと延びていたはずの短命者」
サプリとプロテインを摂っていなくて長寿の人を想定するよりも、サプリとプロテインを摂っていたら、もう少し寿命が延びただろう短命者を想定すれば、もう少しサプリやプロテインの必要性への直感的、感覚的な確からしさは感じられるかと思います。
そして、周りの人よりも体質的に弱く、虚弱で、体力が無い、免疫力が低い、糖害を受けやすく、不定愁訴がデフォルトなあなたや、以前のハナのような人間は、どちらのパターンをより自分に近しい例として想定すべきでしょうか?
体質強者は、現在のあなたからはほど遠い存在のはずです。
長寿村の人々は、先祖代々、また、個人レベルで言えば、産まれたときから、長寿食で育っています。
短命村の人々は、産まれた時から、親も本人も子供も、短命食で生きてきました。
現在、あなたはどうでしょう?
今まで、20年か30年か40年か、産まれてこの方、ずっと長寿食、長寿環境で育ってきましたか?
違いますよね?
ならば、既に長寿食でない食生活で体調を崩してしまったあなたが、「長寿者がやってないから、私にも必要ないはず」と考えるのは、
ちょっとビミョー
ですよね。
むしろ、長寿村の長寿食で育って来なかったあなただからこそ、その差を埋めるプラスαの何かが必要なのではないですか?
本サイトでは、その何かとは、「高タンパク」「メガビタミン」「糖質制限(選択)」等々であるとお伝えしています。
あなたが、これまで短命食だったかどうかは分かりませんが、あなたが行ってきた食生活は、結果論的に、少なくともあなたにとっての「体質弱者食」であったことは、確かではないでしょうか?
どちらかと言えば、前述のとおり、サプリやプロテインという手段について、「長寿者がやってないから、私にも必要ない」というよりは、「短命者がもしそれらをやったとしたら寿命が如何にも延びそうかも。それなら、体質弱者の私にも必要かも」という方向で、サプリとプロテインの必要性をあれやこれやと、疑いの気持ちも含めて吟味してもらえれば良いのかなと思います。
現在のところメガビタミンで死んだ人はいない、とのことなので、まあ、頭でっかちに色々考えるより、とりあえずやってみなよ、というのが、ハナの本音ですが。
ハナがこれからお伝えしていく正しいやり方でやってみて、仮に全く効果を感じないか、体調が悪化するばかりなら、やめればいいだけの話です。誰も強制しませんし、出来ません。
ちなみに、メガビタミンで死んだ人はいませんが、メガビタミンで長寿を全うされた方はいます。メガビタミンを提唱し、普及させる立場の先達の方々は、だいたい皆、90代など長寿で亡くなられています。
逆に断食、少食、マクロビ系は結構皆短命の傾向があります。いって80代で、70代で亡くなられたり。
TVで元気ハツラツな90代のおばあちゃんが「甘いものに目がなくってね」と、毎晩食後に美味しいアイスを楽しみにし、習慣にしているというVTRを目にすると、直観的に「甘いもの喰っても長生きできるのかも」「食べたいものを食べるのが一番健康にいいのかも」と短絡的に思いたくなる気持ちはよく分かります。
しかし、食べた糖質の害を最小限に抑えて、処理する耐糖能の高い体質だからこそ、そのおばあちゃんは長生きできた可能性が高く、上記のTVのおばあちゃんのケースは生存者バイアスといいますか、ただの結果論です。
これまでの糖害で内臓や各器官を痛めてきた耐糖能の低いハナやあなたが同じことをすれば、ゆくゆくは寿命まで縮めるか、少なくとも体調爆上げMAXな日々は遠のいていく可能性は高いと言えるかと思います。
(たまには嗜好品として食べたらいいですが、過信したり拡大解釈してレギュラー化させるのはちょっとやめときましょうw)
メガビタミンも同じです。
高タンパクもメガビタミンも低糖質も無くても、100歳まで生きる人は生きます。
しかし、50歳で早逝した人がもし高タンパクメガビタミン低糖質をやっていたら、もう少し長生きできたんじゃないかという考えは、ハナが色々と調べて体感もしてみた限り、結構確からしいのではないかなと考えています。
あなたの体質だと、どうでしょうか?
あなたの体質が健康長寿者に近い体質だと考えるなら、メガビタミンも高タンパクも低糖質も要らないかもしれません。
ハナはそうではないので、実際に自分の体で体験してみて、現在のところ、理論に納得しているのと、実際調子が良いので続けています。
何となく、でもいいんですが、伝わりましたでしょうか?
もしも、
「ちょっとごめん、何言ってんだか全然意味が分かんないwww」
ってなってたらスイマセンwww
続きます。